水素燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPS 基本機能

ACUPS 正面
  • ACUPS 正面
  • ACUPS 斜め
  • ACUPS 1050W

クリーンで長時間発電が得意な水素燃料電池と、瞬時に電力供給が可能な蓄電池がハイブリッド。
社会インフラの広いニーズに対応します。

水素燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPSの特長

ポイント

バックアップのしくみ

水素燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPSは、停電になると瞬時に電源をバックアップする蓄電池UPSと、長時間・連続発電が可能な発電機である水素燃料電池を組み合わせています。それぞれの強みを活かし、瞬停から長時間停電にまで対応するバックアップ電源です。
瞬時電圧低下や1分未満の短時間停電に対しては、蓄電池を内蔵したUPSが電力バックアップを行ないます。水素燃料電池は、発電までに10秒程度かかり、瞬低に対応できないこと、また、短時間停電だった場合は復電後に蓄電池への充電が容易なことが、蓄電池を利用した理由です。
一方、1分を超える停電の場合は、UPSからの電力供給に加え、水素燃料電池が発電を開始します*。水素燃料を補充することで、ディーゼル発電機のように発電時間を延長することが可能で、長時間停電に対する備えができます。
※UPS(Uninterruptible Power Supply)とは、無停電電源装置のことです。

短時間停電

UPSユニットから給電します。

短時間停電時の給電方法

長時間停電

燃料電池システムで発電を行い、UPSユニットで出力を調整します。

長時間停電時の給電方法

バックアップ時間72時間以上。燃料交換は誰でもかんたん

水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPSなら、水素の充填された燃料ケースを交換することで、長時間の発電が可能です。空になった燃料ケースは、機器を運転したまま交換(ホットスワップ)することができます。

燃料交換の目安 バックアップ時間(360W消費時)

※BFC4-0401MH-ACUPS500の場合
※1ケースには水素が1.35N㎥含まれています。

水素吸蔵合金ケース数とバックアップ可能時間

水素吸蔵合金なら資格不要で誰でも簡単交換

非危険物として認定されている水素吸蔵合金を燃料供給源に採用しているので、燃料の取扱資格は不要。
どなたでも安心して燃料交換が可能です。

水素吸蔵合金 燃料ケースの交換の様子
水素吸蔵合金 燃料ケース

15年の製品ライフサイクルで低環境負荷のバックアップ

水素燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPSは簡単メンテナンスで、設置から回収に至る製品ライフサイクルが15年と長く、システム入替の必要がありません。
燃料の水素は15年経過しても蓄えられた水素が減ることなく、劣化による入れ換えも発生しません。

これに対し、ディーゼル発電機では、半年〜一年ごとに、燃料となる化石燃料を廃棄、交換しなくてはなりません。
鉛蓄電池UPSは、経年劣化から5〜7年程度での交換を求められます。
ブラザー燃料電池なら、他のバックアップ電源に比べて、ライフサイクル交換に伴う環境負荷を抑制することが可能です。

15年間 経年劣化しないブラザーのハイブリッドUPS

ローコストで手間をかけない。バックアップ電源の省力化

ディーゼル発電機は毎年燃料を入れ換え、摺動部の保守が必要です。また、蓄電池UPSは経年劣化により電気容量が減少し交換が必要なことが知られています。

水素吸蔵合金を利用した水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPSでは、15年経過しても、蓄えられた水素が減ることなく、劣化することもありません。燃料交換や劣化確認などのメンテナンスの手間を省くことが可能です。

通常の年次点検はフィルタ交換のみで手間がかからず、長寿命なバックアップ電源をご利用いただけます。

メンテナンスの様子 フィルター交換
静かにバックアップ ブラザー燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPS

-10℃〜50℃の環境で使用可能。高い耐環境性能

バックアップ電源が配置されるのは、屋外の厳しい環境が多いため、ブラザーの水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPSでは、厳しい信頼性試験を行っています。

塩害対策試験の様子
塩害対策試験
実施期間:2020年1月〜2022年11月
- カバーへの塩水噴霧試験を実施
- 塩害地域へ設置し、発電状況および筐体への影響を評価
寒冷地試験の様子
寒冷地試験
実施期間:2020年1月〜4月
- 不凍液を使用、寒冷地での発電性能を評価
- 周囲環境温度/氷点下-11℃において、安定した出力を確認

夏の直射日光が心配な屋外設置。
遮光板を装着することで、製品本体の温度上昇を抑えることができ、環境温度 50℃ でも安定した電力供給を実現しています。

遮光板を装着したブラザー燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPS

IP54の防塵防水性能

バックアップ電源の置かれる環境はお客様次第。
雨風、塵芥にさらされても耐えられるよう、防塵防滴試験を行なっています。

粉塵試験の評価基準および評価方法

防塵基準はIEC60529(JIS C 0920)。IP5Xを評価基準とし、カテゴリー2(外気に対して気圧差の無いようにできているもの)にて評価を実施。筐体内にIP保護領域を設定し、試験前後で粉体の侵入がないこと、発電性能に影響が見られないことを確認できています。

粉塵試験の様子

防滴試験の評価基準および評価方法

防滴基準はIEC60529(JIS C 0920)。IPX4を評価基準とし、全周囲からの液滴に対して影響がないことを確認しています。筐体内にIP保護領域を設定し、試験前後で液滴の侵入がないこと、発電性能に影響が見られないことを確認できています。

防水試験の様子

AC出力

出力は、AC100V(交流)となります。

AC(交流)選択時の構成

水素を安全に使う。安心のトリプルセーフティ機構

ブラザーの燃料電池は、水素を装置内で漏らさない、ファンによる強制換気で装置内に水素を溜めない、万が一漏れても水素センサーで検知して
水素の供給を遮断する。水素を安全に、保管、利用、管理する安心の設計です。

ブラザー燃料電池システムのトリプルセーフティ機構

導入事例

ブラザー燃料電池が導入された背景や選択の理由、成果をご紹介します。

成田国際空港株式会社様
  • 水素燃料電池・蓄電池 ハイブリッドUPS(ACUPS)
  • BFC4-0401MH

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